一音の無駄も無い

今週末はいよいよ『花いっぱい音楽祭』です。
コンチェルト特集の今回、メインは『アランフェス協奏曲』です。
ロドリーゴが1939年に作曲したこの曲。当時、スペイン内戦で被害を受けた、スペインの古都アランフェスへの平和を願って作られたそうです。特に有名な第二楽章は、病に倒れた妻や、亡くなった我が子に向けた祈りが込められているのだそう。
この第二楽章は、もちろん哀愁あふれるギターの旋律や技巧も見所ですが、楽章全体が作り出す雰囲気の壮大さは、まるで人生のように波乱万丈、ドラマティックに感じます。
フルート作品でも有名な作曲家、プーランクは、この作品を〝一音の無駄も無い〟と評しているそうですが、スコアを見ても本当にそう思います。
素晴らしい作品を演奏出来る機会をいただけることに感謝を込めて、当日はソリストの皆さんが存分に力を発揮できるよう、支えに徹したいと思います。

個人的には久々のピッコロ持ち替えもあるので、そちらもしっかり吹けるように。今日から本番までは毎日ピッコロも吹くように決めて頑張ります♪