基礎からつなげる

チューリップの季節になりましたね。カラフルな色を楽しめる元気なお花にパワーを貰いました。(娘は花よりもアリに夢中、、)

最近通い始めたとある生徒さんからの素朴な質問
『先生は、基礎練と曲の練習はどのくらいの割合ですか?』

厳密に割合を定めている訳ではありませんが、最近心がけているのは、〝曲に繋げる基礎を徹底させる〟こと。ですから、基礎練:曲は、8:2くらいでしょうか。時には基礎だけで終わる場合も。

以前にある演奏家の方から『プロは練習無しで演奏できるようでなければ仕事にならない』と言われて、当時はとても衝撃を受けました。
今はその理由と意味が分かります。同時にこなす曲が多くなると、それぞれの曲をじっくり練習する時間がとれませんし、突然くる演奏依頼もありますから、それに対応出来なければならない。
もちろん全く練習しないで本番を迎えるわけではないですが、8割以上は初見で吹けるくらいにしておかなければならない、というのが勝手な私のイメージです。

代わりがいくらでもいるオーケストラ奏者は、ミスをすると次回の本番にのせてもらえないため、完璧な演奏をするのはもちろん、今後に吹く曲を予測して練習しておくのだとか。本当に厳しい世界。

そこまでではありませんが、自分にも頂ける仕事一つ一つをしっかりとこなすべく、その全てに通ずる基礎練が何よりも大切だと考えるようになりました。

何事も基礎から出来ていますから、基礎を高めることは何よりも演奏に役立ちます。

趣味の生徒さんや、学生さんは曲の練習がメインで良いと思いますが、時間のとれる日は、じっくりと基礎練を行ってみるのもおすすめです。必ず自分の技量のレベルアップに繋がります(^^)