音楽性のある演奏

先日楽譜をお貸しした生徒さんが返してくださった楽譜に、素敵な一筆が添えられておりました。趣味として選ばれ、長いフルート経験をお持ちの方ですが、当教室にお通いくださっている今が1番楽しく向かっております、との事。とても嬉しいお言葉です。趣味の生徒様にはレッスンを楽しんで頂けることが、何より大切です。

さて、今日のテーマは『音楽性』。
〝先生の音楽性が素晴らしい〟
〝とても音楽的な演奏ですね〟
このように感想を頂くことがあり、とても嬉しく思います。
『音楽性』がある、と言っていただけると嬉しいのですが、何をもって、『音楽性』がある、ということかな?
と思い、Wikipediaで『音楽性』を調べてみると、『音楽的な才能のある事』と出てきました。また、とあるピアノの先生は、クラシック音楽の音楽性を、
〝楽譜を深く読み取ること、奏でる音楽の色や形を豊かに想像すること、想像した音楽を自然に表現することの3つを総合したもの〟
と説明しているそうです。なるほど、この3つは分かりやすいな、と思いました。

ある生徒さんのレッスンでも、楽譜通りの音とリズムで吹けているのだけれど、ここをこうするとより素敵になりますよ、とお伝えすると、生徒さんもその変化に驚いておられました。そして、『こういう感覚を習得することはできるのですか?』と。
音楽性や音楽的なセンスのようなものは、私自身もどのようにして身に付けてきたのか分かりませんが、やはり〝音楽性のある演奏に触れる〟事を重ねていくしかないのかな、と思います。違いが分かると、段々と自分の演奏を良い方に近づけていけるのではないでしょうか。

楽譜通りに吹くようで、それだけではない。
難しい事ですが、だからこそ音楽は人それぞれで、奥深く面白いものだろうと思います。