モーツァルトと向き合って

モーツァルト作曲『アンダンテ&ロンド』
先日のコンサートで演奏した曲の中で、実は最も学びの深かった曲です。
なぜなら、この曲はフルートで演奏される機会の多い曲ですが、『素晴らしい演奏!』と思えた事があまり無く、自分でも苦手分野の曲でした。
モーツァルトのメロディは最もシンプル。スケールとアルペジオから作られており、その完璧な譜面は美しくまさに芸術品ですが、実際に奏でてみると、自身の音質、テクニックの無さが露呈されます。
シンプルなものを美しく聴かせる事は、何より難しい。
それでも今回、この曲に向き合って様々な発見がありました。練習するうちに、モーツァルトを吹く事が段々と楽しめるようになりました。

コンサートを聴いてくださったある生徒さまからの感想『同じフレーズが再度登場した際は、同じ表現にしない、という、先生がいつもレッスンで言っておられる事をまさに実行されていましたね!そしてブレスも、自分のよく聴くモーツァルトのブレス位置では無く、新鮮でした』
様々なコンサートを聴き続けておられるその方らしく、細かい部分まで良く聴いておられるなぁと、感心しました。
そしてその後はすっかりモーツァルトトークに。モーツァルトの交響曲といえば39〜41番が有名ですが、その方曰く、もっと若い時期の作品も面白いよ、と。
それはぜひ聴きたいですね、と私が言うと、モーツァルト交響曲全集のCDを貸してくださいました!
春はモーツァルトにピッタリの季節と毎年思います。ちょっとマイナーなモーツァルトの音楽を色々聴けるのが楽しみです♪