SanDoコンサート2021を終えて

先日、SanDoコンサートを無事に終えることが出来ました。
新潟県でもコロナ感染者が増加しており、コンサート中止にならないかと心配もしておりました。このような現状で開催させていただけたことにまずは感謝。

今回の演奏を終えて感じた事は、演奏は『自分』を映す鏡だという事。
80分のプログラムをこなすのに、日々練習できる時間はごく僅か。ですから、本番当日も含めて、行うのは基礎練習中心。基礎練習が全ての応用に繋がるからです。
ただ、その基礎練習にも種類があり、自分の中でバランスをとっていたつもりでも、やはり自分の最も大事にしたい事に重心が偏っていたようです。

近年、本番中も冷静さを保てるようになっており、今このミスが起きるのはこの練習が足りなかったからだな、と意識できるようになりました。
そして露呈した、自分の課題。
でも、それが私の演奏かなと。大事にしたい事は守れた。足りないものは、またこれから培っていくしかありません。そんな風に前向きに思えました。

ピアノの梨本さんとは、大学時代、卒業後と何度も共演していますが、今回が最も長いプログラム。
大学時代から感じていましたが、彼女のピアノが大好きです。
リハーサルの録音を家で再生していると、夫が、『これ、バックのオケはどこ?』と言うので『え?ピアノだよ?』と答えましたが、よくよく聴くと、確かにオケの様な音色。
ピアノなのに、まるでオケの様に軽やかに、時にはダイナミックに、自在に変化する彼女のピアノ。
今回もお聞きいただいたお客様から、ピアノもすごく良かった、という感想を多々いただき、それがとてもうれしいです。

お客様の前で演奏出来る事は、この上ない喜びと、学びがあります。また一つ貴重な経験をさせて頂きました。ご来場くださった皆様に、心より感謝申し上げます。