sandoコンサート2021に向けて

昨日はsandoコンサートに向けて、ピアノ伴奏の梨本さんと共に清水理恵先生のレッスンを受けてきました。今回のメイン『パンの笛』は、梨本さんと10年前に長岡リリックホールで演奏しました。
10年という時を経て、再びお客様の前で演奏の機会をいただき、勉強できることが本当にありがたい事です。

毎回深く学ばせていただく清水先生からのレッスンですが、今回のレッスンでは特に〝リズム感〟と〝アンサンブル〟について、とても勉強になりました。
〝リズム感〟について、これまでも何度となく清水先生からご指導いただいていますが、これを表現することが何とも難しい。何故なら楽譜には記載されていないから。でも、聴き比べると確かに演奏が全く変わります。
〝リズム〟を意識しようと思って演奏し始めた瞬間、楽譜に別の色のベールがかかったようになりました。時々起こるこの現象。あぁ、こういう目で楽譜を見なければ、感じなければならなかったのか。と、気付かされます。

そして〝アンサンブル〟について。ムーケの3楽章、全体にテンポが速く、ピアノの梨本さんと合わない部分がいくつかあるのですが、テンポを落としてゆっくりと練習。お互いの音色を聴き合えるまで。ハーモニーの絡みを感じると、イメージができる。やはり、〝急がば回れ〟。
曲を吹くなら間違えずに正しく吹きたい、と、誰もが思うと思いますが、レッスン中、段々と芽生えた気持ちは、『自分の為でなく、彼女(梨本さん)に伝える為にもっと上手く吹きたい』。アンサンブルは、お互いがお互いのやるべき事をしっかり表現して、お互いに伝え合う事。
3人もの子育てと大勢の生徒さんを抱えながらも練習してくれている彼女のためにも、もっともっと音で伝えなければ。そして、10年前より少しは成長した、進化した私たちの演奏になるように。
残り1ヶ月を切ったsandoコンサートまで、そんな気持ちで練習に励もうと思います。