音楽は心の栄養

新聞社で働く知人から、久々の連絡がありました。
『ピアノレッスンについての記事を書くので、音楽教室の事について少し教えてほしい』
そんなわけで少し電話のやりとりをしました。
吹奏楽部の先輩であるその知人が新聞社に勤めてから何度か連絡をとり合う事がありましたが、その度によく聞く言葉は『この職場の人たちは、本当に音楽に興味がない』『音楽についての記事をもっと書きたいのに、なかなか叶わない』でした。

コロナ禍になる以前からもそんな話を聞き、残念なような、虚しいような気持ちになりました。
コロナ禍になり、音楽は命に関わるわけではないのだからと、コンサートは開けなくなり、レッスンも停止する事態に。
確かに音楽が無くても人は生きていける。でもそれならなぜ音楽や芸術は生まれて、発展してきたのか。

音楽は、心の栄養。

美しい、楽しい、心地よい、ドキドキする、安心する。
日常生活だけでは感じにくい、自分の心の奥底の感情が呼び覚まされ、刺激されるような感覚があると思います。
また、演奏することは、自己表現。音は年齢も性別も言語の壁も乗り越えて、全ての人に感動を伝える事が出来ます。こんなに素晴らしい世界が他にあるでしょうか。

ですが、他業種からはなかなか理解されにくい世界なのも事実。そのような中、知人が音楽の大切さを伝えようと必死に動いてくださる事が本当に有り難いです。
私に出来ることは生徒さんに楽しいレッスンを提供する事、お客様に楽しんでもらう演奏をする事だけですが、その中で少しずつ、少しずつ、1人でも多くの人に音楽の素晴らしさ、楽しさが伝わるように。音楽に興味を持ってくれる人が少しずつ増えて欲しいなと願います。