吹奏楽器の魅力

私が初めて習った楽器は幼少期のピアノ。小学校時代には器楽部で木琴やアコーディオン。中学生になり、吹奏楽部で初めて吹奏楽器であるフルートを吹きました。
吹奏楽器は、ピアノや弦楽器と違い、難しく感じる事があります。息は目に見えないので、コントロールが不安定。そして何より息継ぎをし続けなければいけない。
しかしその難点を超える魅力とは何か。それはやはり息。息を使った音楽であること。
目に見えない息が、色彩を持ち、形をなすようにして楽器の音となる。ブレスをしつつも、長いフレーズや強弱をつけられる。楽器が自分の身体の一部となり、息を通して歌うように奏でられる。
吹奏楽器だからこそ表現できる世界。奏でる楽しさ。難しさと魅力が表裏一体の世界ですが、だからこそ本当に面白く、楽しい。

今年は吹奏楽コンクールも中止となり、3年生として最後の大会に臨む予定だった学生さんの気持ちを思うと、胸が痛みます。
吹奏楽器、そして歌。息を使う事が制限される現状も、残念でなりません。
どうか1日でも早く、音楽を自由に楽しめる日々が戻って来ますように。